GASでスプレッドシートのデータをjson化

この記事では、スプレッドシートのデータからjsonデータを作るGASについて解説しています。

Qiitaの記事を参考にしてGASを作成、使ってみたものの、データ量が多く時間がかかるという悩みを解消すべく、より高速に処理できるようにリファクタリングをしたものになります。

json形式のデータを簡単に作成したい場合におすすめのGASになっておりますので、ぜひ参考にしてください。

やりたいこと
gasとhtmlファイルの作成
gas実行
参考

やりたいこと

スプレッドシートのデータを1行目をKey、2行目以降をvalueとする整形済みjson形式のデータに変換したい。
json形式のファイルとしてダウンロードしたい。
大きいデータでも短時間で処理したい。

gasとhtmlファイルの作成

拡張機能 > app script から gasエディタを開くと、コード.gs というgasファイルが存在するため以下のコードをコピペする。

gasファイルのファイル名は何でもよい(例:jsonConversion.gas)

//ダウンロードダイヤログ表示
function toJSON() {
  //ダイヤログテンプレート読み込み
  var dl_html = HtmlService.createTemplateFromFile("dl").evaluate();

  //ダイヤログ表示
  SpreadsheetApp.getUi().showModalDialog(dl_html, "JSONファイルをダウンロード");
}

//データ取得
function getData() {
  //データ取得するシート（現在開いているシートを指定）
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
  //行（横軸）と列（縦軸）の最大数を取得
  var maxRow = sheet.getLastRow();
  var maxColumn = sheet.getLastColumn();
  
  // すべてのデータを一度に取得（これが高速化の鍵）
  var allData = sheet.getRange(1, 1, maxRow, maxColumn).getValues();
  
  //JSON用のkey（1行目）
  var keys = allData[0];
  
  //データ格納配列
  var data = [];
  
  //データの取得（2行目から）
  for (var i = 1; i < allData.length; i++) {
    var json = {};
    
    for (var j = 0; j < keys.length; j++) {
      json[keys[j]] = allData[i][j];
    }
    
    //データ格納
    data.push(json);
  }
  
  //整形してテキストにします
  return JSON.stringify(data, null, '\t');
}


//スプレッドシート読み込み時に実行
function onOpen() {
  //メニューバーにJSON出力用メニューを追加
  var spreadsheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  var entries = [{
    name : "JSONで出力",
    functionName : "toJSON"
  }];
  spreadsheet.addMenu("JSON", entries);
};

次にダウンロードするためのポップアップウィンド用に、ファイルを追加から新規でhtmlファイルを作成する。

上記の12行目でファイル名を指定しているため、ファイル名は dl.html とする。
(※変更する際は上記と合わせて変更すること)

以下のコードをコピペする。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <base target="_top">
    <script type='text/javascript'>
        //ダウンロード実行
        function handleDownload() {
            //JSONデータの取得
            var content = <?= getData(); ?>;
            //ダウンロード用URL生成
            var blob = new Blob([content], { "type": "application/json" });
            document.getElementById("download").href = window.URL.createObjectURL(blob);
        }
    </script>
</head>
<body>
    <!-- JSONダウンロードボタン：json名は適宜設定してください-->
    <a id="download" href="#" download="download_file.json" onclick="handleDownload()">ダウンロード</a>
</body>
</html>

以上、完了したら保存する。