【ITパスポート試験】役に立たないって本当?資格取得の必要性と意味について

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この記事では、ITに関する国家資格の中で「ITパスポート」の資格について取得の必要性と意味を解説しています。

ITパスポートを取得するメリット」や「ITパスポートの試験の概要」について公式の意見をかみ砕いてご紹介します。

ITパスポートの取得を検討している方や、ITパスポートの資格について気になる方はぜひ最後までご覧ください。

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ITパスポート試験とは?

ITパスポートとは、情報技術に関する基礎知識やスキルを証明するための情報処理技術者系の国家試験の1つで、最も基礎とされている資格試験です。

試験を実施しているIPA(情報処理推進機構)によると、”ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験”という位置づけとして実施されています。

上記の説明をまとめると、要点は下記の3点となります。

・ITにおける入門者や初心者向けの資格である
・対象はIT技術を利用する社会人・学生
・ITに関する基礎知識を身につけていることが証明できる資格

つまり、ITパスポートは、ITに関する幅広い知識を触りだけ学ぶことに長けている資格であるということが分かります。

ITパスポート試験の詳細や合格率については下記リンクよりご確認ください。

ITパスポートの取得はメリットがないと言われる理由

別企業の情シス担当と会話をすることがあり、IT企業に勤めている担当の方から「ITパスポートを持っていても役に立たない」などと言われることがあります。

なぜITパスポートがメリットの少ない資格と言われているのでしょうか。

私なりに調べてみた見解を交えて、その理由は大きく3点あります。

  • 専門性が高くないため
  • 資格取得の難易度が高くないため
  • 独占業務資格ではないため

これらの理由について、詳しくご紹介していきましょう。

専門性が高くないため

ITパスポート試験がIT系業務の役に立たない理由のなかでも「専門性が高くない」という理由が最も最大にして重要な理由となります。

ITパスポート試験の問題は下記3つの分野に分けて出題されます。

・ストラテジ系(出題割合35%)
・マネジメント系(出題割合20%)
・テクノロジ系(出題割合45%)

なかでもストラテジ系は企業・法務・経営戦略などが該当し、ITとは全く関係ない社会人としての基礎知識が出題されるため、IT系の業務に関するのはマネジメント系とテクノロジ系のみ(約65%のみ)です。
また、どちらも専門的な深い内容は出題されず、あくまで基礎知識や事前知識のみ。
実際の業務に活かせる知識は全くつかないと言っても過言ではありません。

そのため、ITパスポート試験を取得しているからと言って採用に有利に働くこともなく、給料に影響しないという会社も少なくありません。

資格取得の難易度が高くないため

2つ目としては資格取得の難易度が高くないことにあります。

  • 頻繁に試験が行われており、何度でも受験できる
  • 合格率が50%を超える国家試験のなかでも易しい資格

ITパスポート試験は平均約150時間の勉強で取得できる試験ということもあり、取得難易度は最低レベルの資格です。ある程度の勉強をすれば誰でも取ることができる資格という面でも、あまり重宝される資格ではありません。

独占業務資格ではないため

3つ目として、独占業務資格でないことにあります。

独占業務資格とは、その資格を持っていないとできない業務がある資格のことです。
分かりやすい例を挙げると、医師免許がこれに当たります。
医師免許を持っていないものが一定以上の医療行為を行うと犯罪となるというのは皆さんも知っていることかと思います。

その点、ITパスポートは独占業務資格ではありません。
資格を持っているだけで業務に有利に働くことは無いという理由が挙げられます。

なお、独占業務資格かどうかについて、IT系の業務には独占業務資格と呼べる資格がありません。
そのため、あくまで軽視されている理由の1つになります。

ITパスポートを取得するメリット

それでは、ITパスポートを取得するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

  • ITリテラシーが高くなる
  • 知識量が増える
  • 企業によっては取得を推奨している企業がある

ITリテラシーが高くなる

ITリテラシーの欠如は社会人になるにあたり、大きな損害を被る可能性が高い、情シス担当としては最も危惧すべき大問題です。
「ITリテラシー」という言葉が普及した昨今でも全く気にしていない社員をよく見かけます。

一般的な用法では、情報技術(IT /Information Technology)を利用し、使いこなすスキルのことをITリテラシーと呼びます。デジタルリテラシー(Digital Literacy)も近い意味で使われています。

(引用:ITリテラシーとは?DX推進企業におけるITリテラシー教育の重要性

PCの基礎操作ができる、パスワード類は定期的に変更する、遠隔会議システムを利用するなど、ITリテラシーの欠片を持っている方であれば問題なくできることができないという状態を脱却できるのが、ITパスポート試験だと感じています。

どんな仕事を行っていてもITとは密接に関わってしまう現代社会では一番のメリットと言えるでしょう。

知識量が増える

基礎知識や予備知識程度にはなりますが、企業・法務・経営・マネジメント・IT技術など幅広く知識を増やすことができます。

また、ITパスポートは国家試験として位置づけられているため、国家試験を取得しながら幅広い知識を増やせるのはメリットだと言えるでしょう。

企業によっては取得を推奨している企業がある

技術重視のIT系企業では役に立たない資格であると言われることが多い反面、一般企業や官公庁では、社員のITリテラシ―向上のために取得を推奨している場合があります。
そういった企業に就職する際は、ITパスポート試験の取得が有利に働く可能性があります。

なお、ITパスポート試験の取得を推奨している企業の例を挙げると下記企業です。

・株式会社NTTドコモ
・KDDI株式会社
・日本電気株式会社
・富士通株式会社
・株式会社朝日新聞社
・株式会社大塚商会
・株式会社大林組
・九州電力株式会社
・東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
・株式会社千葉銀行
・警視庁
・金融庁
・特許庁

幅広い業種の企業で推奨されていることが分かります。

ITパスポート試験の受験をおすすめできる方

ITパスポート試験の受験をおすすめできる方は、「上位試験・資格チャレンジを目標にしている方」や「ITリテラシ―の高さの証明が欲しい方」です。

情報処理技術者系の国家試験は多数あり、その中でも最も底辺に存在するのがITパスポート試験です。
基本情報技術者試験や応用情報技術者、ITストラテジストなどの上位試験を目標にしている方の足掛かりとして受験するのはおすすめです。

また、企業へのアピールとしてITリテラシ―の高さの証明をしたい場合もおすすめできます。
業務に関わるかどうかは別として、所持していないよりは所持していた方が信頼できる証明書となることは間違いありません。

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